射出成型用の金型(プラスチックルアー本体を成型する金型)でいきなりの完成とはなりません。完成までには何度も試作(トライ)を繰り返してやっと完成となります。
バックファイヤーも最初の金型モデルの時点ではボディーの肉厚と接着面が決まっていた程度で、カップの形状は勿論、ワイヤースルーの寸法や形状、更にはウエイトの大きさや位置やその数や材質などはその後の調整となります。
最初に、ウエイト、ワイヤー、フックとリングなどを決めて浮力の決定をしていきます。当初の目標を達成するために試作を繰り返し、アクション、飛距離で満足のいく結果がでるウエイト、ワイヤー、フックが決まりました。その結果ウエイトはフロント、リアどちらもタングステンと決まりました。
さてそこから先の最難関がまっています。バックファイヤーのカップの形状です。このカップの形状の出来次第でポッピング時の音の大きさや音色、更には水面への突っ込みやハジキ方などポッパーのキモとなる部分が大きく変わってしまいます。
これを解決する為には様々な形状や寸法の違う多くのテストピースを作りトライ&エラーを重ねながらベストなモデルを探って行きます。この作業がルアーを作るうえで最も重要視しなくてはならないポイントです。
こうしていくつもの試作を経てどなたでも扱い易いオールラウンドのポッパー、バックファイヤーが出来上がりました。
バスデイのクロダイ用のポッパーの自信作です。