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新機構TSLトーション スプリング ロック システム誕生
プロローグ
2020年9月にリリースされた玉砕135F、その開発において最も重視したコンセプトは「強い向い風に負けないルアー」である事。その為、ただ「良く飛ぶ」だけでは無く、飛行後半の失速による風の影響を軽減するトルクのある飛行エネルギーを獲得する事が必須となる。まず、飛距離を出すために重心移動システムは必要不可欠。そこで、最初の試作は大きな球状ウェイトを3発入れてみたものの、ウェイトの大きさのせいか、少しの暴れでウェイトは後方に移動してしまいアクションが破綻してしまう。また、重心が分散されてしまうからか、充分な「トルクのある飛行エネルギー」が得られない。そこで、バスデイ独自の重心移動システムであるシャフトグライダーシステムで超重量円柱ウェイトを採用することとなった。これにより、強い向い風に負けない「トルクのある飛行エネルギー」を得ることは出来た。しかし、ログサーフ同様のシャフトのたわみを利用しウェイトルーム壁と円柱ムービングウェイトとの摩擦によるロックシステムでは、超重量円柱ウェイトの暴れを抑えきれずアクションが破綻してしまう。如何にして超重量円柱ウェイトの暴れを抑えるか、新たな課題となった。
 
玉砕135F製品情報はこちら
https://www.bassday.co.jp/item/?i=60
新機構TSL(トーションスプリングロックシステム)誕生
新たな課題の答えは身近にあった。どこのオフィスにもあり、書類などを止めるクリップに使われているダブルトーションスプリングをシャフトグライダーシステムに組み込み、トーションスプリングの弾性により超重量円柱ウェイトの暴れをロック。この新機構TSL(トーションスプリングロックシステム)の採用により、バスデイ開発史上初となる8mm径14.5gの超重量タングステン円柱ムービングウェイトの搭載が可能となった。結果、キャスト時は「トルクのある飛行エネルギー」を獲得し、スイミング時はまるで固定重心の様なアクションを実現した。
 
TSL解説YouTube動画はこちら
https://youtu.be/ys3EBf_oWqo
ダブルトーションスプリング
①2ヶ所のコイル状スプリング (弾性によりムービングウェイトを制御する)
②2ヶ所のコイル状スプリングの外端から延びる部分 (2本の支柱に挟まれる部分)
③ウェイトをロックするU字状の部分 (ムービングウェイトを抑える部分)
(右写真参照)
ボディ内部構造
①ダブルトーションスプリングを支える円柱(図中赤の部分)
②2ヶ所のコイル状スプリング外端から延びる部分を挟む2本の支柱(図中青の部分)
シャフトグライダーシステム&TSLパーツ
①シャフト
②タングステン円柱ムービングウェイト
③クッションゴム

以上のパーツ・内部構造により、トーションスプリングロックシステムとシャフトグライダーシステムは構成されている。
 
バックスイングからキャスティングへ
バックスイング時ムービングウェイトは、ウェイトルーム前方でダブルトーションスプリングの弾性によりロック状態をキープ。ロッドティップが反転しフロントへのスイングに移行した瞬間、キャスティングパワーがムービングウェイトに伝わり、ダブルトーションスプリングを押し上げウェイトルーム後方へと瞬時に移動する。その際強い反発エネルギーをムービングウェイトが獲得し爆発的なトルクを生み出す。
 
 
着水からスイミングへ
着水時ウェイトルーム後方にムービングウェイトは位置しており、リーリング開始(あるいは、軽くロッドティップを煽る)と共にムービングウェイトはシャフトを前方に移動する。その際ダブルトーションスプリングは、設置角度と端を支える2本の支柱の遊びによりダブルトーションスプリングの弾性は働かず、ムービングウェイトをストレス無く通過させる。ムービングウェイトはウェイトルーム前方に移動し、ダブルトーションスプリングの弾性によりロック状態となる。
 
 
エピローグ
斯くして玉砕135Fは完成に至る事となった。と同時に、我々は新機構TSL(トーションスプリングロックシステム)を獲得した。
海、川、湖などフィールドの違いを問わず、ルアー開発において「飛ぶ」は重要なファクターの一つとなる。良く「飛ぶ」為には重いウェイトの搭載は有効な手段である。一方で、重いウエイトは「暴れ」によるアクションへの悪影響が大きくなる。重いウェイトを如何に搭載するか、重いウェイトを如何に制御するか、二つの相反する課題をクリアしなければならない。そこで、今回の玉砕135Fに限らず良く「飛ぶ」ルアー開発において、新機構TSL(トーションスプリングロックシステム)と言う有効な一つの手段を入手した事は、その先のルアー開発にも繋がる朗報と言えよう。
 
玉砕135Fスペシャルコンテンツはこちら
https://www.bassday.co.jp/special/?id=26
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商品情報
<企画・販売>株式会社バスデイジャパン
<開発・製造>バスデイ株式会社