2025年9月下旬
和歌山県中紀沖
時間があれば、とりあえずできそうな釣りをするというのがぼくの基本スタイル。
この日は湾内のオフショアだ、ということで船を出してみる。
あわよくば湾の出口辺りでのSLJでヤイト(スマガツオ)でもと思っていたものの、
少し前の雨と結構なウネリのせいで潮の色はかなり悪くそれどころではない雰囲気。
さらに抑えとして考えていたシャローでのティップランも厳しいそう。
万事休すか。
途方に暮れつつウネリに揺られる船から周囲を眺めると、岸からほど近いシモリ周辺が
白くなっている光景が目に入ってきた。そして、この瞬間に閃いた。
その手があったか。
ウネリは多少あるものの風はなく船が変に流される心配もほぼないと思われる。
ならば、シモリから適当な距離を保って安全にサラシを撃てるはず。
狙うはもちろん、普段は地磯で狙っているヒラスズキだ。
自身の射程距離を保ち船を寄せ、エンジンはかけたままニュートラルでしばらく待機して
船の動きを確認すると、予想通りほぼ同じ位置をキープしてステイしている。
これなら行ける。
安全確認が出来たら、とっとと釣りにかかるのが一番。
まさかの展開でキャスティング系のタックルがなく、
ルアーもまたたまたま持っていたものから選ぶしかない。
飛距離重視で手持ちのルアーを見ると、バンジーキャスト。
無駄撃ちすることなくあまり多くないであろうチャンスを一撃でものにするには
バンジーキャストのスローな誘いが最善策と見た。
その一投目。
ボートポジションを定めてからウネリのリズムを計り、サラシが最も広がるであろう直前に、
サラシを作り出すウネリがシモリに乗りはじめたタイミングで敢えてシモリの上へとキャストする。
イメージした軌道通りにバンジーキャストが飛んで行ったので、
ここという場所で強めのサミングでラインの放出を止めてポトリとルアーを狙った場所に落とす。
その後は、波と一緒にシモリから滑り落ちたベイトの様子をイメージして
余分なラインスラックだけを回収。
シモリ際にルアーが落ちたところで、流れに乗せながらも
軽く流れに逆らうようなスローな動きで誘ってみると、すぐにドスンと強いバイトが出た。
ここからは時間との勝負!魚の引きで船も動くので安全にも気を配りながらも
最速で取り込むことを目指してファイトをし、
狙い通りの展開で手にした一尾は60センチちょいのコンディション良好なヒラスズキ。
自然と、今日はもうこのまま終わりにしようという気になったので、
1キャストのみでこの日の釣りを終わりとした。
ルアー:バンジーキャスト30G






