クロダイがルアーで釣れる?
開発のきっかけ
浜名湖でクロダイがルアーで釣れる?しかも偶然ではなく狙って釣れる!10年以上前の当時としては信じがたいような話であった。
それ以前でも晩秋に伊良湖岬でシーバスを釣っていると、極々まれにクロダイが釣れることがあったが、決して狙って釣れると言う様な代物ではなかった。
それがポッパーで、しかもバスデイのお膝元の浜名湖となれば静観している訳には行かない。と言う訳で急遽クロダイポッパーの開発が2005年の8月にスタートした。
開発目標
誰にでも扱えるポッパーであること。これを目標として開発をスタート。さらに大型クロダイの固い口にも耐えられるワイヤースルー構造による強度も最低条件としました。
プロトタイプ
どうやらクロダイがトップで釣れるシーズンはそんなに長くはなさそうと言う事から、急いでプロトモデルの作成に入ったのだが、何せ新しい釣りのスタイルなので何処を目指せば良いのか明確な答えが無い中でのプロトモデルの作成となった。
その為、形の違うもの、浮力の違うもの、重量の違うものなどなど手当たり次第に思いつくものを作ってみたのです。
そしてプロトモデルは8月のスタートから一か月の9月の始めのテスト釣行時には13個に達してしていました。
実釣テスト
13個のプロトモデルを9月の始め頃に浜名湖に持ち込み実釣テストを行いました。
朝早くから浜名湖の南側のポイントでプロトモデルを次々と取り換えながら、さまざまなポイントを叩いて行きました。釣果は良型のシーバスに2年生のクロダイにキビレなどが釣れたのでテストは順調に推移していき、午前中には3~4個にまで絞り込みました。
 
午後のテストでも最後の一つに中々決まらない。残された時間も少なくなってきたところで新しく入ったポイントは、大きなシャローエリアで下げ潮が効いていい感じにボートが流れて行くポイントでした。
何回か筋を変えて流して行くうち、私の使っていたプロトのポッパーにチュポッと出たのです、慌てずに一呼吸おくと竿先が持ち込まれたので合せを入れるとフッキング。バレないように慎重にファイトをして何とか無事にキャッチすることが出来たのは3年物のクロダイでした。
その後もこのプロトモデルで何匹か釣り上げ、実釣性能を優先しこのモデルをベースにすすめていくことに決定しました。(写真の左から3番目に決定したモデルです。)
ボディー形状
全長、体高、幅などの外観は左から3番目のモデルに決定、そしてワイヤースルー方式で強度アップ。ボディーの断面を扁平楕円形状にして腹側をストレートにすることで多少の波風をものともしない安定性の良さを求めました。
オールラウンドポッパー
おとなしめのポッピングを連続して行うハイスピードのショートポッピング、深場で効果の高いと言われるスロースピードのビッグポッピングまで変幻自在にこなすアクションを追及。また、ペンシルのように不規則にショートポッピングとトゥイッチを織り交ぜる動かし方も可能とし、様々なアクションに対応できる抜群のバランスをも追及したのです。
最初の金型モデルから完成までの苦労
射出成型用の金型(プラスチックルアー本体を成型する金型)でいきなりの完成とはなりません。完成までには何度も試作(トライ)を繰り返してやっと完成となります。
バックファイヤーも最初の金型モデルの時点ではボディーの肉厚と接着面が決まっていた程度で、カップの形状は勿論、ワイヤースルーの寸法や形状、更にはウエイトの大きさや位置やその数や材質などはその後の調整となります。
 
最初に、ウエイト、ワイヤー、フックとリングなどを決めて浮力の決定をしていきます。当初の目標を達成するために試作を繰り返し、アクション、飛距離で満足のいく結果がでるウエイト、ワイヤー、フックが決まりました。その結果ウエイトはフロント、リアどちらもタングステンと決まりました。
 
さてそこから先の最難関がまっています。バックファイヤーのカップの形状です。このカップの形状の出来次第でポッピング時の音の大きさや音色、更には水面への突っ込みやハジキ方などポッパーのキモとなる部分が大きく変わってしまいます。
これを解決する為には様々な形状や寸法の違う多くのテストピースを作りトライ&エラーを重ねながらベストなモデルを探って行きます。この作業がルアーを作るうえで最も重要視しなくてはならないポイントです。
 
こうしていくつもの試作を経てどなたでも扱い易いオールラウンドのポッパー、バックファイヤーが出来上がりました。
バスデイのクロダイ用のポッパーの自信作です。
デビュー
2006年の春まで入念なテストを繰り返し遂にこの年のシーズンにデビューとなったのでした。今年で10周年になります。その間、様々なカラーをテストしながら、現在はメッキ系、ホロ系、クリアー系、派手系とバランスの良いラインナップとなっています。
 
この夏はバックファイヤーでクロダイフィッシングはいかがでしょうか。
バスデイ・ルアーデザイナー 川島雅史が黒鯛ポッピングにおける、
バックファイヤーの基本的な4つのアクションを紹介。
(2016年7月1日掲載)
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商品情報
<企画・販売>株式会社バスデイジャパン
<開発・製造>バスデイ株式会社